With
The Beatles (1963) |
|
1. | It Won't Be Long (Lennon & McCartney) |
2. | All I've Got To Do (Lennon & McCartney) |
3. | All My Loving (Lennon & McCartney) |
4. | Don't Bother Me (George Harrison) |
5. | Little Child (Lennon & McCartney) |
6. | Till There Was You (Meredith Wilson) |
7. | Please Mister Postman (Dobbin, Garrett, Garman & Brianbert) |
8. | Roll Over Beethoven (Chuck Berry) |
9. | Hold Me Tight (Lennon & McCartney) |
10. | You Really Got A Hold On Me (William "Smokey" Robinson) |
11. | I Wanna Be Your Man (Lennon & McCartney) |
12. | Devil In Her Heart (Richard B. Drapkin) |
13. | Not A Second Time (Lennon & McCartney) |
14. | Money (Janie Bradford & Berry Gordy ) |
[アルバム概論]
デビューアルバムのリリースから10ヶ月も待つことなくビートルズのセカンドアルバムは発表された。基本的にライブ用に作られたオリジナル曲とステージで披露されてきたカバー曲の組み合わせという点においては、前作の延長線上にあるアルバムといえる。しかしながら、多くのボーカルパートでダブルトラックが採用され、また、プロデューサーのジョージ・マーティン(3) がピアノで参加するなど、全体的に厚味のあるサウンドが意識された結果 、個々の楽曲の作品性が重視されるものとなった点で前作とは区別 されるべきものである。
また、ジョージ・マーティン(3) のピアノがロックンロールの勢いを意識したためか殆ど高音域を演奏していないこと、加えて、ダブルトラックのボーカルパートを採用したことにより、強くなりすぎた中・低音域とのバランスを保つためにシンバルの音を多用していることも、このアルバムのサウンド面 での特徴と言える。
「ハーフ・シャドウ」と呼ばれるアルバム・ジャケットもこの作品の話題の一つである。このアイディアのきっかけを提供したと言われるアストリッド・キルヒャー(5) とビートルズの関連については、1994年のイギリス映画「バックビート」でも詳しく描かれているが、技術的な特徴に加え、メンバーの4人がきわめて真摯な表情でフレームに収まっていることをここでは指摘しておきたい。4人が優しく微笑みかける前作のジャケットと比較し、本作での4人がすでに脱アイドルを意識していることはその表情からも明らかである。以降、公式アルバムのジャケットにおいて、4人のビートルがファンに媚びるような笑顔を見せることは二度とないのである。
ビートルズのCD、DVD、ビデオ、関連書籍を探してみよう
|
|
[アルバム紹介のインデックス] [With The Beatles 楽曲紹介]
Copyright (C) 2000 SWING ART. All rights reserved.