1957年生まれ。ロンドン南部、サットン出身のロック・ギタリスト。1983年にプリテンダーズに参加し、グループの2枚のアルバム (1984年の「ラーニング・トゥ・クロール」と1986年の「ゲット・クロース」) でギタリストとしてプレイした後、ポール・マッカートニ−のマネージャーに誘われ、ポールのソロ・アルバム「フラワーズ・イン・ザ・ダート」(1989年) のレコーディングに加わる。
ソロ・ミュージシャンとしてのポール・マッカートニーのキャリアの中で、「フラワーズ・イン・ザ・ダート」は一つの転機を迎えたアルバムと考えられる。
1979年の「バック・トゥ・ジ・エッグ」を最後にウイングスを解散したポールは、以降、ジョ−ジ・マーティンをプロデューサーに迎えた「タッグ・オブ・ウォー」(1982年)、マイケル・ジャクソンとの共作が話題となった「パイプス・オブ・ピース」(1983年)、元10ccのエリック・スチュアートをパートナーに指名した「プレス・トゥ・プレイ」(1986年) 等々のアルバムを発表し、80年代に入ってからも精力的な音楽活動を続けていく。そして、これらの単発プロジェクト的なアルバム制作時代を経て、ポールが、再びパーマネントなロック・バンドを率いる活動に取り組んだ最初の作品が「フラワーズ・イン・ザ・ダート」であった。
ウイングス以来となるポール・マッカートニーのバンド結成にあたり、グループのリード・ギタリストとしての地位 を射止めた男がロビー・マッキントッシュである。以降、ロビーは、他のバンド・メンバーとともに「フラワーズ・イン・ザ・ダート」と「オフ・ザ・グラウンド」(1993年) の2枚のオリジナル・アルバムに参加し、また、1989年以後の2回にわたって行われるポールのワールド・ツアーにいずれも同行することとなる。
(他のバンド・メンバーの紹介については、関連用語集1の「ポールのワールド・ツアー」におけるツアー・メンバーの記述を参照されたい。また、バンドのもう一人のギタリストであるヘイミッシュ・スチュアートについては、関連用語集20の「ヘイミッシュ・スチュアート」のページで紹介している)
プリテンダーズでプレイしていた時期から、ロビーは、確かな技術に裏付けられたオーソドックスなロックンロール・スタイルのギタリストとして定評があった。そして、そのプレイぶりはポールのバンドに参加してからも変わることはなく、伸びやかで奔放なギター・フレーズを聴かせながらも、決してテクニックに頼り過ぎることのないロビーのリード・ギターは、ビートルズやウイングス時代のヒット曲を主なレパートリーとするポールのツアー・バンドにとって貴重な戦力となっている。
また、ロビーは、他のバンド・メンバーとともに、ポール・マッカートニーのオフィシャル・ブートレグ・アルバム「ポール・マッカートニー アンプラグド」(1991年) に参加している。アコースティック・サウンドのみで構成されるこのアルバムの中で、ロビーは、アコースティックの12弦ギターやドブロをプレイし、いつものエレクトリック・ギターとはひとあじ異なる見事な腕前を披露しているのである。
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