1989年9月にスタートしたポール・マッカートニーのワールド・ツアーにおけるステージ・パフォーマンスを収録したCD2枚組のライブ・アルバム。ポール、ボブ・クリアマウンテン、ピーター・ヘンダーソンの共同プロデュースによって1990年にリリースされた。
"Tripping The Live Fantastic" は、ステージ上では演奏されていない数曲のリハーサル・ナンバーを含むものの、その他の収録曲においては、実際のコンサートで演奏された曲目の多くをほぼその曲順に沿って聴かせることで、コンサートそのものを再現するかのような構成に基づいて編集されている。
ただし、ボブ・クリアマウンテンがミキシングを担当したサウンドのクオリティはかなりクリアかつシャープであり、反響音を押さえ気味にしたデッドな仕上がりと言える。大規模なコンサート会場ならではのエキサイティングな臨場感を忠実に伝えることよりも、サウンド全体の品質を高めることで、一つのライブ作品としての完成度を重視するアルバム作りを目指したためであろう。裏を返せば、ポール自身がこのツアーにおけるパフォーマンスに相当の自信と手ごたえを感じていたことの証とも考えられる。
なお、元プリテンダーズのロビー・マッキントッシュ、元アベレージ・ホワイト・バンドのヘイミッシュ・スチュアートを含む当時のコンサート・メンバーについては、用語集[1] の「ポールのワールド・ツアー」で紹介しているので、そちらのページをご参照いただきたい。
ほとんど余談のような話だが、このライブ・アルバムに収録されたビートルズ時代の名曲「レット・イット・ビー」のパフォーマンスの中で、ポールは2コーラス目の出だしの歌詞を間違えて歌っている。
あえて間違えたパフォーマンスをアルバムに採録することも不自然であるから、ポールが意図的に歌詞を変更して歌っている可能性も否定できないのだが、このアルバムのレコーディングを聴くだけでは何とも判断し難い。邪推に過ぎないことは十分に承知のうえだが、アルバムに付された歌詞カードがビートルズ時代のバージョンをそのまま採用していることから、やはりポールのミステークと考えることが妥当のようにも思えるのである。
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