イエスタデイ | |
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原題 | Yesterday |
リリース | 1965年 |
作詞・作曲 | ジョン・レノン&ポール・マッカートニー (アルバムのクレジットによる) |
プロデュース | ジョージ・マーティン |
演奏時間 | 2分4秒 |
収録アルバム | 「ヘルプ!」(EMI/1965年) |
ミュージシャン | ポール・マッカートニー(ボーカル、ギター)、トニー・ギルバート (バイオリン)、 シドニー・サックス (バイオリン)、ケネス・エセックス (ビオラ)、 フランシスコ・ガバロ (チェロ) |
[レビュー]
数えきれないほどのヒット曲を残したビートルズだが、その中から彼らの定番ソングを1曲だけ挙げるとしたら、最も多くの票数を獲得するナンバーがこの「イエスタデイ」であることに異を唱えるファンは少ないだろう。「イエスタデイ」は、英国ではシングルとして発売されなかったものの、米国ではシングル盤のリリースと同時に4週連続でチャートの第1位 (1965年) に輝いている。
アコースティック・ギターの弾き語りに弦楽四重奏を加えるというロック史上に残る斬新なアイディアは、この曲を収録したアルバム「ヘルプ!」のプロデューサー、ジョージ・マーティンの発案と言われる。「イエスタデイ」が、20世紀を代表するポップス・スタンダードとして聴き継がれる理由の一つはそのアイディアの革新性にあるのだろうが、作曲者のポール・マッカートニーは、あくまでもギターの弾き語りとしてこの曲を創作したのであり、ジョージ・マーティンのクラシカルなアレンジによっても原曲の持つシンプルな力強さが損なわれていないという事実こそが、この曲を永遠に輝かせる最大のマジックであろう。
なお、この曲のレコーディングには、ポール・マッカートニーを除き、ビートルズのメンバーは誰も加わっていない。ポールのボーカルは、最初に登場する "Now I long for yesterday" の部分だけをダブル・トラックで録音しているのだが、繰り返し聴くごとに、この部分のポールの一人ハーモニーが深奥な響きを増していくように感じられてならない。
余談になるが、1989年にスタートしたワールド・ツアーで東京を訪れたポールは、この時に配られた日本語のコンサート・プログラムの中で、自身が最も気に入っているマッカートニー・ソングとして「イエスタデイ」を挙げている。
[モア・インフォメーション]
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