１９３６年生まれ、米国ルイジアナ州出身の黒人ブルース・ギタリスト。マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフらが中心となって築き上げたエレクトリック・ブルース・バンドのスタイルを継承し、６０年代以降のブラック・ミュージック・シーンで活躍するとともにエリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、スティーヴィー・レイ・ボーンなどの白人ロック・アーティストに大きな影響を与えた。代表的なアルバムには、チェス・レーベル在籍時代のレコーディングをまとめた「レフト・マイ・ブルース・イン・サンフランシスコ」（１９６７年）、チェス離脱後の「ア・マン・アンド・ザ・ブルース」（１９６８）、ジュニア・ウェルズ（ハーモニカ）との競演を収めた「バディ・アンド・ザ・ジュニアーズ」（１９７０年）などがある。

エディー・レバート、ボビー・マッシー、ウイリアム・パウエル、サミー・ストレイン、ウォルター・ウイリアムスの５人によって結成された黒人ソウル・コーラス・グループ。７０年代のソウル・シーンを代表するグループとして多くのヒット曲を残したが、とりわけフィラデルフィアを拠点とするケニー・ギャンブルとレオン・ハフのプロデュースでヒット・アルバムを生み出し、フィリー・ソウル（フィラデルフィアのソウルの意味）の牽引役として活躍した。主なヒット曲には７２年発表のデビュー・シングル「バック・スタッバーズ」のほか、「ラヴ・トレイン」、「アイ・ラヴ・ミュージック」、８７年のヒット・ナンバー「ラヴィン・ユー」などがある。

女性シンガー兼ギタリストのクリッシー・ハインドを中心にロンドンで結成されたブリティッシュ・ロック・バンド。１９７８年にキンクスのカバー・シングル「ストップ・ユア・ソビン」を発表してレコード・デビュー。以降、ポップでソリッドなハード・ロック・サウンドにパンク色を漂わせる独特の音楽スタイルによりセカンド・ブリティッシュ・インベージョンの中核を担うロック・グループとして活躍した。プリテンダーズの代表的なアルバムには、デビュー作の「いとしのキッズ」（１９８０年）、新ギタリストにロビー・マッキントッシュを迎えた「ラーニング・トゥ・クロール」（１９８３年）、スマッシュ・ヒットしたシングル曲「ドント・ゲット・ミー・ロング」を含む「ゲット・クロース」（１９８６年）などがある。（プリテンダーズの紹介ページ、ポールの関連アーティスト・リンク集へ）

１９４０年生まれ、米国アラバマ州出身の黒人ソウル・シンガー。ソウル史上に残る屈指の名曲「ウェン・ア・マン・ラヴズ・ア・ウーマン」のオリジネイターとして知られる。クイン・アイヴィとマーリン・グリーンのプロデュースによって１９６６年にアトランティックからリリースされたパーシーのデビュー曲「ウェン・ア・マン・ラヴズ・ア・ウーマン」は、Ｒ＆Ｂとポップの両部門で数週間に渡ってトップ・チャートに輝く大ヒットを記録し、世界中のソウル・ファンに永く聴き継がれるスタンダード・ナンバーとなった。パーシー・スレッジは、その後もアトランティック・レーベルから「ウォーム・アンド・テンダー・ラヴ」、「イット・ティアーズ・ミー・アップ」、「アウト・オブ・レフト・フィールド」など多くのヒット曲を生み出している。

ボノ（ボーカル）、エッジ（ギター）、アダム・クレイトン（ベース）、ラリー・ミューレン・ジュニア（ドラムス）の四人によって結成され、１９８０年にアルバム「ボーイ」のリリースでデビューを果たしたアイルランド出身のロック・バンド。デビュー当初よりハード・エッジでシャープなロック・サウンドとアグレッシヴなメッセージ・ソングにより人気を高めていたＵ２は、ブライアン・イーノとダニエル・ラノアをプロデューサーに迎えて制作したアルバム「焔」（１９８４年）と「ヨシュア・トゥリー」（１９８４年）でさらにスケールアップした音楽性を披露し、８０年代以降のロック・シーンをリードするグループとしての評価を決定づける。また、その他の代表的なアルバムには、１９８３年発表の「ウォー（闘）」、映画「夢の果てまでも」の主題歌を含む「アクトン・ベイビー」（１９９１年）などがある。